ボイストレーニング日記Vol.8「旋律から考える歌唱表現|YHA YHA YHA チャゲ&飛鳥編」
今日のボイストレーニング日記のテーマは、旋律から考える歌唱表現。
名曲カバーをしたい、40代ミュージシャン男性の方のレッスンを題材にお話しします。
その方が歌いたい曲はチャゲ&飛鳥の【 yah yah yah 】
何かと話題の方々ですが、この曲で勇気をもらった方も多いはず。
90年代を代表する名曲です。
サビの部分がうまく表現できないという課題をご自身でお持ちでした。
この歌の特徴は何といってもサビの歌詞。
タイトルになっているYHA YHA YHA歌詞は、歌詞がこれだけであるという事も当時にしては画期的なことでした。
そんな歌詞のYHAの部分をどう歌うのかがこの楽曲のポイントになります。
動画の1:10ほど、サビのメロディー(旋律)を見てみると、頭3回のYHA YHA YHAはだんだんメロディーが上がっています。
音の高さが徐々に上がっていく事は、緊張感が増してくるという心理要素をもっています。したがって、歌い方も段々緊張感増していって、三回目のYHAになった時に最高潮になるように歌った方がカッコよく聞こえます。
また一番上の音がフラット(低くなる、下がってしまう事)しまっては、その効果は半減してしまうので、音程をしっかりとる事が大切です。
また、バックのブラスセクションのアレンジも、立ち上がりにいい音で、メロディーとユニゾンしているので、ノリもタイトで立ち上がりよくノッテ歌った方がいいでしょう。
歌の表現は様々な観点から、楽曲を考え、どの部分から見ても整合性が取れるように、表現する事が大切です。
執筆者紹介
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